【白骨夫人】

三蔵法師が都の長安を旅立って、七年と少しが経ちました。それでも天竺までは道半ば。いよいよ人外の荒野が広がっています。
「悟空、斎(とき)にしたいのだが、村はないだろうか」
僧侶は人々から少しずつ食糧を分けてもらって、食事にします。それを斎と言います。

岩ばかりの荒野が続いていて、とても人が住んでいるとは思えません。
悟空は筋斗雲で天高く飛び上がり、あたりを見まわします。
「お師匠さま、村はありませんが、百里ほど先に山桃の実がなっています。ひとっ飛び取って参りましょう」

さて、悟空が飛んで行くのを、岩かげから見ている女怪がいました。白骨夫人という、年を経た妖怪です。三蔵法師の肝を喰らいたくて、よだれが止まりません。
娘に化けると、三蔵法師たちに近づきます。

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